充実
たまには、ちゃんと夏合宿後の帰京のことを書いてみましょう。
でも、あまりきちんと書くと盛りだくさんになりすぎるので、
ポイント以外は箇条書きで。
起床
ブランチ (10:00くらい?)
ロビーでうろうろ
Aスタでのんびり
機材搬出手伝い (13:00くらい?)
見送り→坂ダッシュ
ここまで例年どおり。
休憩
行き先をきちんと考えるのが面倒で、過去何度か行っている温泉と蕎麦屋をチョイス。
移動開始
平栗くんに日帰り温泉の住所を教え、のんびり後ろをついて行こうとしたが、平栗カーのナビが高速に乗りたがってしまったため断念。先導して石打の温泉へ。露天風呂から駐車場を凝視するおっちゃんが、それ以上立ち上がらないことを祈りつつ車を停める。この時点で、燃料計の針がちょうどFとEの真ん中。出発時に満タンにしたから……と、全員の負担金を計算。
入浴
15:00に待合室集合、休憩
なぜか「安田美沙子の良さが僕にはどうしてもわからない」とid:d-takenakaに絡み始めるid:yoko-mitty。
「この中でどれ?って聞かれたら相武紗季だよね」ということで合意を見る小原・宮崎。
関越道で南下
大きな渋滞も無く、比較的順調。
高坂で解散
カレーラムネを買う平栗、それを引き取るid:AYukO。
中央道上り事故のため高井戸〜八王子17km渋滞
直前の決断で八王子ICで高速を下りる。我ながらナイス英断。
唯一の心配は、これでもかと言わんばかりに「E」の字の下寄りを指し始めた燃料計。過去の経験から言ってこうなってから40kmくらいは走るので大丈夫だとは思うのだが、こういうときに限って道路の左側にGSがない。
分倍河原駅前でid:d-takenaka・id:yuuui下車。
中央道から逃れてきたクルマで甲州街道が混み始めたため、予定短縮で分倍河原駅で2人を下ろす。燃料計の針はもはや下がり切ってしまったらしく、八王子で見た時と同じ角度。
聖蹟桜ヶ丘駅で宮崎下車。
「実はさあ、ガソリンなくなりそうなんだよね」
「なくなったことあります?」
「一回だけあるよ。エンジンが突然『ブスススン』みたいな音を立てるようになって、しばらくすると止まっちゃうんだ。」
あぁ、なんて不吉な会話。聖蹟桜ヶ丘駅裏手に回り、多摩センターに抜けるバスの乗り場を紹介し、送り出す。
目指すは職場近くのGS。
合宿に出発する時にガソリンを入れた場所。
20:30 GSに到着。
しかし、店員がちょうど店じまいを終えたところで入れず。次に近いのは甲州街道と旧甲州街道の分岐点にあるGS。
そろそろ本気でやばい気がするのに、こんな大きな通りに出ちゃって大丈夫か?最悪の事態に備え、右折時を除き基本キープレフト。
目指すGSは三叉路の真ん中の島部分。
GSまであと20m。右にそれる旧甲州街道側からアプローチするため、右折レーンへ。あの信号に右斜め上向きの矢印が出たらゴールだ。いやあ、良かった良かった。無事たどり着いたよ……………
『ブスススン』
そうそう、こういう音だったんだよ、宮崎くん。聞かせたかったなあ。
とりあえず、ガソリンをこれ以上1滴たりとも無駄にする訳には行かないので、エンジンを切る。
右折レーンは1車線
ぼくのクルマはその先頭。20秒後、右斜め上向きの矢印出現。エンジン再始動せず。
GSまであと20m。
「燃料が切れた時にはセルモータの力で多少は走れるんだよ」という声が脳裏に響く。
でもダメなんです。ぼくのクルマ、オートマなんです。
いやいや、落ち着け落ち着け
まずは深呼吸。おっとその前にハザード付けて。
前回ガス欠になった時どうしたんだっけ。確かギアをニュートラルにして10mくらい
押して路肩に寄せたんだよな。でも今は道幅20mの甲州街道の右折レーン。つまりど真ん中。
しかも本線は渋滞中。左に寄せるなんてありえない。
かと言って、右斜め上矢印が出るほんのわずかな時間で、手押しで交差点を渡りきる自信もない。
死ねと言うのか。土産で買った温泉饅頭の封も切らないうちに死ねと言うのか。
いやいやいや、落ち着け落ち着け
誰もそうしろとは言ってない。
JAFでも呼ぶか。前回も最終的にはJAF呼んで、5リットルくらいガソリン入れてもらったんだよな。
この渋滞だとJAF来るまで40分くらい掛かるんだろうな。その間ずっと右折レーンの先頭で針のむしろ状態か?それもつらいな。今はハザード付けてるから後ろの車が強引な追い抜きを掛けてくれているけど、バッテリーもへたり気味だったし、40分間ハザード点けてられるかな?
いやいやいやいや、落ち着け落ち着け落ち着け
すぐそこに売ってるじゃないか。ガソリン。
次の信号の変わり目まで待って、GSまでダッシュ。なかなかいないよ、夏の夜にダッシュでガソリンスタンドに駆けつける30代男性会社員ふたご座O型。
「すみませんあのそこのこうさてんでがすけつになっちゃってがそりんいただきたいんですけどなにをどうしてどうやってもっていってなにしたらいいんですかね」
我ながらよく口が回ったもんだ。
店員さんは落ち着いて小型のタンクを取り出し「レギュラーですか?」と聞いてきた。
「はいレギュラーですレギュラーです。」
1回でいい。
タンクの代わりに2000円を預け、「すぐ満タンにしに来ますから」と訳の判らない言質を預け再び車に駆け戻る。
多分、やったことある人少ないだろうから敢えてここに書いておくけど、道路のど真ん中で給油口を開けるだけでもなかなかスリルのあるものです。しかも実際そこから給油するってんだからおっかない。しかもせいぜい3リットルくらいしか入っていないはずなのに、なかなか注ぎきれない。一度我慢しきれなくなって、給油を途中でやめてエンジンを掛けようとしたけれど掛からないので、しかたなく全量給油。
こういうとき、脇を通る車上の方々ってのは例外なく冷たい。
じろじろ睨みながら通り過ぎるオバちゃん(見せ物じゃねーぞ)。
写メ撮ろうとしてたのか、携帯をこっちに向けていたあんちゃん(運転に集中しろ)。
わざわざ猛スピードで走り抜けていくトラック(殺す気か?給油口開いてるからあんたも道連れだよ)。
都会の人は冷たいねえ…
なんて悪態をつきながら全量給油し終え、運転席に戻る。でもまだエンジンは掛けず信号が変わるのを待つ。
急いでエンジンを掛けて、信号待ちの間にまたエンストしたんじゃしゃれにならない。
隣のレーンの信号が黄色になったのを見届け、アクセルを踏み込みながらキーを回す。
『ブスススン』
そうじゃねーだろ!!
数回のチャレンジの後
どうにか右斜め上矢印が消える前にエンジンが掛かりました。
GSにタンクを返し、本当に満タンにしてもらいながら時計を見たらまだ21時前。
そうか、たった30分しか経ってなかったのか。
しかし
この合宿の中で一番充実した30分間だったかもしれない(-_-)。