注記

録画していた「流星の絆」を見た。評価は保留。
何となく「振り返れば奴がいる」と同じ匂いがする。いや、内容とかキャストとかそういう意味ではなく、脚本家・原作者と現場の意志の対立と言う意味で……。考えすぎかな。原作はドラマが終わるまで*1読まないことにしているので、原作とドラマが乖離しているのかどうかはわからない。クドカンの脚本なら、元々こんな感じかな、という気もする。

今回気になったのは、番組最後に表示された注意書き。

番組中に自転車を二人乗りするシーンがありますが、
法律では自転車の二人乗りは例外を除き禁止されています。
この作品では演出上、危険のない場所で安全に配慮して
特別に撮影を行っています。絶対に真似をしないでください。

昔どこかで、「番組中の犯罪行為の言い訳をテロップで出す番組があるけど、ドラマの中の二人乗りの言い訳もしてないくせに、あんなテロップで充分だと思っているのかね」なんていう戯言を書いたような覚えがありますが、まさか本当にこういうテロップがエンドロールに出てくるとは思わなかったなあ。

この調子だと、2011年からは学園ドラマの最後にはこんなテロップが出るね。

番組中に教師が生徒の背中を叩くシーンがありますが、
法律では、生徒の同意がない限り、背中を叩く行為は
暴行罪として罰せられます。この作品では演出上、
生徒役、および、生徒役の保護者の了解を事前に
得たうえで特別に撮影を行っています。絶対に
真似をしないでください。

いや、もしかしたら、来年以降2時間ドラマの最後に、こんなテロップが出るようになるかもしれない。

番組中では殺人シーンがありますが、法律では殺人は正当防衛等の例外を除き処罰の対象となります。
この作品では、模造銃を用い、危険のない場所で安全に配慮して特別に撮影を行っており、
実際には殺人は行っておりません。絶対に真似をしないでください。

えーっと、わかりにくい言い方で申し訳ない。要するに、「制作者って馬鹿ばっかりだな!」と言いたいのでした。

*1:または、見続ける気がしなくなるまで